「久しぶりに母校で教育実習をすることになったけれど、期待と不安が入り混じっている…」そんな気持ちの方は多いのではないでしょうか?
- 授業、うまく進められるかな?
- 生徒と打ち解けられるだろうか?
- 指導教官が厳しい先生だったらどうしよう…
こうした不安を抱えているのは、決してあなただけではありません。
実際に教育実習を経験した人の話を聞くと、「最初はとても緊張したけど、終わってみると楽しかった!」という声が意外と多いのです。
もちろん、楽しいことばかりではなく、大変なことや戸惑う場面もあります。
ですが、その経験が将来の教師としての成長につながる大切なステップとなります。
授業準備に追われ、指導教官の厳しいフィードバックに落ち込むこともあります。
ですが、振り返ってみると、それらすべてが貴重な経験であり、教師として必要なスキルや考え方を学ぶ機会になるでしょう。
緊張や不安は誰もが抱えるものですが、事前準備をしっかり行うことで、より充実した実習期間を過ごすことができます。
今回は、教育実習を有意義なものにするために、実習前にできる準備や心構えを詳しくご紹介します!
教育実習の全体的な流れを理解しよう
まず、教育実習の流れを把握しましょう。
実習に入る前に、全体の流れを理解しておくことで、余裕を持って行動できるようになります。
基本的にはどの学校でも大まかな流れは同じです。
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実習期間
- 通常3週間(学校によっては4週間の場合もある)
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実習の主なスケジュール
- 事前打ち合わせ(学校訪問)
実習が始まる前に、学校を訪問して実習内容の確認を行います。 - 実習開始(授業見学・指導案作成)
実習の最初は、先輩教師の授業を見学しながら、実際の授業準備を進めます。 - 実際の授業実施
指導教官の助言を受けながら、自分で授業を行います。 - 最終日(実習の振り返り・お礼)
実習の最後には、生徒や先生方に感謝を伝え、実習の振り返りを行います。
- 事前打ち合わせ(学校訪問)
実習が始まると、毎日があっという間に過ぎていきます。
事前に流れを把握し、計画的に行動することが大切です。
事前打ち合わせの前に用意すること
教育実習は、ただ「やりたい」と言えばできるものではありません。
事前に必要な書類を準備し、学校としっかり打ち合わせを行うことが重要です。
実習に必要な書類の準備
実習をスムーズに進めるために、以下のような書類を大学で受け取り、実習校へ提出する必要があります。
書類名 | 内容 |
---|---|
誓約書 | 実習校の指導に従い、誠実に実習を行うことを誓う書類 |
教育実習調査票 | 学歴や取得免許など、実習生の個人情報を記載したもの |
教育実習日誌 | 実習期間中に記録をつけ、担当教官へ提出する日誌 |
教育実習の手引き | 実習の目的や心得が記されているガイドブック |
成績証明書 | 大学での成績を証明する書類 |
書類の提出期限は大学や学校によって異なりますので、早めに確認し、遅れないように準備しましょう。
実習先の選び方と心構え
教育実習をどこで行うかは、将来のキャリアにも関わる重要な選択です。
「中学校と高校、どちらで実習をするべき?」と迷う人も多いですが、自分が将来どちらの教壇に立ちたいのかを考えることが大切です。
中学校と高校の違い
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中学校
- 生徒の成長が著しく、学習指導だけでなく生活指導も重要
- 授業だけでなく、部活動の指導なども経験しやすい
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高校
- 専門的な授業を行う機会が多く、より学問的な指導が求められる
- 生徒が自立しているため、授業運営に集中しやすい
また、教育実習の経験は、教員採用試験の面接でも問われることがあります。
「なぜ中学校を希望したのか?」「なぜ高校ではなく中学校なのか?」といった質問にしっかり答えられるよう、自分の考えを明確にしておきましょう。
事前打ち合わせに向けた準備
打ち合わせは緊張するものですが、事前準備をしっかりしておけば、スムーズに進めることができます。
質問リストを作成しよう
事前打ち合わせでは、学校側からの説明を受けるだけでなく、不明点を確認する場でもあります。
「どんな服装が適切か?」「授業準備に必要なものは?」など、事前に疑問点をリストアップし、スムーズに質問できるようにしておきましょう。
教育実習校での打ち合わせってどうのようなことが行われる?
教育実習の本番を控え、まず最初に行われるのが 実習校での打ち合わせ です。
「どんな話をするんだろう…?」
「しっかり準備できているか不安…」
そんな気持ちを抱いている人も多いかもしれませんね。
実習校での打ち合わせは、 実習をスムーズに進めるための大事なステップ です。
主に、担当するクラスや先生の確認、授業内容の打ち合わせ、学校のルールや雰囲気についての説明などが行われます。
実習の時期にもよりますが、6月に実習がある場合は 5月ごろ に事前打ち合わせが設定されることが一般的です。
それでは、具体的にどんな流れで進むのかを詳しく見ていきましょう。
まずは全体での打ち合わせからスタート!
実習校から 「〇月〇日の〇時に来てください」 といった連絡が届きます。
指定された日時に、同じ期間に実習をする他の実習生とともに 全体打ち合わせ が行われます。
このとき、大学の友人と再会することもあるかもしれませんね。
「〇〇ちゃん、久しぶり!」なんて、ちょっとした再会の場にもなることも。
さて、全体打ち合わせの内容としては、次のようなものがあります。
- 実習期間中に指導を担当する先生の紹介
- 自分が担当するクラスの決定(ホームルームの有無など)
- 学校要覧や教育実習の手引きなどの資料の配布
- 実習期間中の注意事項や学校のルールについての説明
- 部活動への参加についての確認
- 個人情報の取り扱いに関する説明
また、教育実習では 実習生一人につき、教科担当と学級担当の先生がつく場合があります。
- 教科担当の先生 → 担当する教科の授業について指導してくれる
- 学級担当の先生 → ホームルームや学級運営の指導をしてくれる
ただし、 必ずしも学級担当の先生がつくとは限らず、教科担当のクラスのみを受け持つケースが多い です。
担当教科の先生との入念な打ち合わせを行う
全体での説明が終わると、次に 各自の教科担当の先生との打ち合わせ に移ります。
この打ち合わせでは、 より具体的な授業内容や準備するべきこと について話し合います。
- 授業を担当するクラス(何年生の何組か)を確認
- 実習期間中に指導する授業の範囲や単元の説明
- 使用する教科書や教材の確認・配布
- 授業に必要な持ち物や準備物の確認
このとき、 疑問点や不安なことがあれば、あらかじめリストを作成して質問できるようにしておくと良いでしょう。
聞きたいことを整理しておくと、打ち合わせがスムーズに進みます。
実習が始まる前に準備しておく大事なことをチェック!
いよいよ実習本番!
その前に、実習期間を 安心して過ごせるように、しっかりと準備 をしておきましょう。
ここでは、 実習を経験した先輩たちが「持っていてよかった!」と感じたもの を紹介します。
(※筆記用具や実習日誌などの 必須アイテムは除きます)
あると便利なアイテムリスト
アイテム | 活用方法・理由 |
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電子辞書 | 教科書に出てくる専門用語をその場で調べられる。スマホでも検索できるが、実習中は電子辞書のほうが好印象。持ち運びも楽! |
ウェットティッシュ | 黒板に文字を書いた後、チョークで手が汚れるため、サッと拭けると便利。 |
付箋 | 先生への伝達メモや授業のポイントを記録するのに役立つ。電話よりも直接対話が基本の学校では特に重宝するアイテム。 |
体調管理もしっかりと!
実習期間は、長い人で約 1ヶ月 にも及びます。
また、 普段よりも朝が早くなる ため、しっかりと体調を整えておくことが大切です。
✅ 夜更かしをしていませんか?
✅ 睡眠時間は十分に確保できていますか?
寝不足のまま授業をすると 集中力が落ちたり、体調を崩したりする原因 になります。
さらに、 遅刻をしてしまうと、実習先の先生や生徒にも迷惑がかかってしまう ため注意が必要です。
今のうちから 早寝早起きの習慣をつけておきましょう!
また、 スマホやテレビの時間を減らし、授業の準備や教材研究に時間をあてる こともおすすめです。
実習先までの交通手段をチェック!
学校によって異なりますが、多くの実習校では 車・バイク通勤が禁止 されています。
そのため、 電車やバスなどの公共交通機関を利用する必要があります。
実習が始まる前に、 実際の時間帯に通学ルートを試してみる のがおすすめです。
朝の通勤ラッシュ時には、電車が遅れたり、駅やバス停が混雑したりする可能性があります。
特に 実習初日の遅刻は絶対に避けたいところ!
電車やバスの遅延を考慮して、 余裕を持ったスケジュールで行動できるように準備しておきましょう。
まとめ
- 実習が始まる前の準備がとても大切!
- 事前の打ち合わせでは、確認すべきことをリスト化しておくと安心!
- 生活習慣を整え、万全の体調で実習に臨もう!
しっかりと準備を整えて、 自信を持って実習に臨みましょう!