実習の間、毎日一緒に過ごしたことで、学んだことがたくさんあります。そこで大切なのが、実習を終えてから皆さんへ感謝の気持ちを伝える手紙の書き方です。心を込めた手紙で、思いを伝えることができますよ。
まず、大切なのは言葉遣いです。失礼にならないように、丁寧な言葉を選びましょう。その上で、あなたが感じたことや学んだことを、具体的な言葉を使って詳しく書き記します。例えば、特に印象に残った出来事や、児童や生徒たちの行動を挙げてみるのが良いでしょう。
手紙は、正式過ぎず、フレンドリーでもあるような温かみのある言葉を心がけてください。あと、学んだ漢字はちゃんと漢字で書くことも重要です。みんなが覚えたばかりの漢字を使うと、彼らとの共通点を感じてもらえるかもしれません。
そして、最終の手紙は、ていねいな字を使って書いてください。きれいな文字は、あなたの心を込めたメッセージをより伝わりやすくします。
手紙の書き始めには、「〇〇学校 ○年○組のみなさんへ」と生徒たち全員に向けた言葉で始めると良いです。そして、手紙の終わりには、「おわりに」をつけて、あなたの最後のメッセージを伝えましょう。
教育実習でのクラスへの手紙!マナーについての注意点を紹介
手紙を書く際には、言葉の選び方に注意して書きましょう。子供たちへのメッセージでも、先生やご家族が目を通すことがあります。そのため、万が一どなたが読まれても不快に感じることのないよう、丁寧な表現を心掛けましょう。
さらに、挨拶のフレーズは手紙に欠かせません。例えば、「お元気ですか?」や「ありがとうございました。」といった挨拶は、相手に敬意を示し、温かい気持ちを伝える大切な要素です。
これらの言葉をきちんと含め、心を込めて手紙をしましょう。
挨拶の例
表現の種類 | 使用例 |
---|---|
健康を気遣う挨拶 | お元気ですか? |
感謝の挨拶 | ありがとうございました。 |
記憶に残る体験を細部にわたってお話ししましょう
教育実習であなたが過ごした日々について、もっと深く、かつ詳しく振り返ってみませんか。学ぶ子どもたちが手紙を読んで、あたたかい笑顔を見せるような、心に残るエピソードを綴ってみてはいかがでしょうか。
楽しい時を過ごしたことは素晴らしいですが、その喜びを共有するためには、ごく普通の出来事であっても、具体的な記憶や感動の瞬間を伝えることがとても大切です。
たとえば、長い昼休みに一緒に遊んだドッジボールの試合がハイライトだったこと、清掃時間に子どもたちが一生懸命にあなたの教えを実践し、共に作業をしたことの幸福感、また、みんなが静かに話を聞いてくれたことで教える喜びを感じた瞬間などです。
さらに、朝の健康チェックで元気な声で応えてくれた子どもたちの姿も、きっと忘れられない記憶となっていることでしょう。
活動内容 | 感じたこと | 理由や詳細 |
---|---|---|
昼休みのドッジボール | クラス全員で楽しい時間を過ごした | 皆が一丸となってゲームに参加し、一体感を感じられた |
清掃の時間 | 生徒たちの協力に感動 | 自ら進んで掃除方法を学び、積極的に手伝ってくれた |
静かに話を聞く態度 | 教えることの喜びを実感 | 授業中に集中して耳を傾けてくれたため |
朝の健康観察 | 子どもたちの元気な返事に幸せを感じた | それぞれが名前を呼ばれると、明るい声で応えてくれたから |
これらのような思い出が詰まったエピソードは、読む人の心に響きます。それぞれのエピソードは、あなたがなぜ幸せを感じたのか、どのような感情があったのかも伝えてみてください。
そうすることで、実習の思い出がよりリアルに、そして色鮮やかに蘇ることでしょう。
明るくフレンドリーに!素敵な記憶として残るように
教育実習の経験を通じて、子どもたちとの間には素敵な絆が生まれましたね。 適切な言葉遣いを心がけつつ、子供たちと話しているような親しみやすいタッチの手紙を書きましょう。 子どもたちが読むとき、ニコニコ笑顔になるような手紙です。
手紙をデコレーションする方法としては、たとえば以下のようなアイディアがあります。
デコレーションのアイデア | おすすめの使い方 |
---|---|
にこちゃんマークなどの絵文字 | 文章の合間に挿入して、気持ちを伝える |
イラスト | 便箋の周りに描いて、個性的な雰囲気を出す |
シールやマスキングテープ | 手紙に貼ってデコレーションし、華やかさをプラスする |
画用紙で立体カード | カードを立体的に作って、びっくり要素を加える |
思い出をイラスト付きで書く | 手紙に実習の思い出を描き、親しみやすいストーリーを添える |
以上のような工夫をすることで、手紙を通して子どもたちに楽しい時間を提供しましょう。
学んだ漢字をきちんと使おう
学んだ漢字は積極的に使用して、文章の中で漢字を書くよう心がけましょう。ただし、まだ習っていない漢字を使うときは、ふりがなを付けて読み方を示すことが大切です。読者にとって漢字が多すぎると、読むことが難しくなるばかりか、文章に対する興味を失ってしまう可能性があります。
逆に、上の学年の子どもたちには、文章がひらがなばかりですと読みにくさを感じることがあります。習得した漢字は積極的に使い、ふりがなを配慮した書き方をすることで、先生をはじめとする読者に対して、配慮深い姿勢を印象付けることができるでしょう。
丁寧な字で書くことの大切さ
書くときは、ひとつひとつの文字を丁寧に形作るよう心がけることが大事です。これは、先生方がよく強調する基本的なことですね。手紙は、形になって残るものなので、何年経ってもその形で保管されることがあります。
ですから、美しい字である必要はなくとも、丁寧に文字を書くことはとても重要なのです。そして、字を丁寧に書くことで、あなたの心のこもった気持ちを相手にしっかりと伝えることができるのです。
クラスのみんなに向けて書いたお手紙の一例をご紹介します!
◆◆学校 ▲年▲組のみなさんへ
お久しぶりです。
皆さんの教室で一緒に過ごさせてもらった先生です。私は、将来先生になるための勉強の一環として、1か月間だけ学校で実習をしていました。
短い間でしたが、毎日みんなと顔を合わせ、たくさんのことを経験できて、本当にうれしかったです。朝のあいさつや授業中の反応、お昼休みに見せてくれた笑顔など、小さな出来事がどれも心に残っています。
初めは、ずいぶん緊張をしていたんですよ。皆さんの名前をちゃんと覚えられるか、仲良くなれるかと、たくさんの不安がありました。でも、自己紹介をしたら、皆さんがすぐに話しかけてくれて、名前で呼んでくれて、それがとても嬉しかったんです。
そのおかげで、緊張がすっと解けて、皆さんと楽しく過ごせるようになりました。1ヶ月という時間は、あっという間でしたね。
特に印象的なのは、生活科で一緒に朝顔の世話をしたことです。種を蒔いた朝顔が日に日に大きくなっていくのを、私たちで一緒に毎日観察しました。花が咲いたときには、「先生、見て見て!」と嬉しそうに報告してくれたみなさんの姿が、今も忘れられません。その朝顔は今もきれいに咲いているでしょうか?みんなが世話をしてくれるなら、きっと美しい花を咲かせていると思います。
教育実習の最終日には、みなさんから歌のプレゼントをもらい、とても感動しました。帰宅してから読んだ手紙にも、一生懸命書いたみなさんの気持ちが伝わってきて、それは私の宝物になりました。
今は大学に戻って、先生になるための勉強に一生懸命取り組んでいます。みなさんも学校の勉強がんばってね。私たちもがんばりますから。
もし、どこかで私を見かけたら、ぜひ声をかけてくださいね。私たちは、みなさんのことは決して忘れませんから。いつかまた、〇〇学校にも遊びに行くので、楽しみにしていてください。
1ヶ月間、本当にありがとうございました。また会える日を楽しみにしています。
〇〇先生より
総括
さまざまな約束やルールがあるけれども、書くときの一番大切なポイントは、自分自身であることを大事にすることです。書くことによって、楽しかったこと、嬉しかったこと、苦労したことなど、自分の感じたことを子供たちに伝えるのです。それが、分かりやすく子供たちに届けば、あなたの教育実習を綴った手紙は成功です。
子供たちが、
- 〇〇先生と過ごした時間は本当に楽しかったなあ。
- 今、先生はどうしているんだろう?
- また会いたいなあ。
と考えてくれるような手紙が書けたら、それは最高の結果と言えるでしょう。感謝の気持ちを表すためにも、ぜひ子供たちに向けた手紙を書いてみてください。