教育実習が終わった後、指導してくださった先生方や、授業を一緒に受けてくれた生徒たちに感謝の気持ちを伝えたいと考える方は多いでしょう。
実習期間中、実際の教育現場で多くのことを学び、教師という職業の大切さややりがいを実感したのではないでしょうか。
そんな貴重な経験を支えてくださった先生方や生徒たちへ、お礼状を送ることで感謝の気持ちをしっかりと伝えることができます。
しかし、いざお礼状を書こうとすると、「どんな文章にすればよいのか?」「堅苦しくなりすぎないか?」と悩んでしまうこともあるでしょう。
また、校長先生や担任の先生、生徒たちなど、相手によって適切な書き方が異なるため、どのように書けばよいか迷うこともあるかもしれません。
さらに、小学校低学年の生徒たちには、難しい言葉を使わず、できるだけわかりやすい表現で伝えることが大切です。
そこで今回は、校長先生・担任の先生・生徒たちへ向けたお礼状の書き方と、それぞれの例文を紹介します。
この例文を参考にしながら、自分の経験や感じたことを加えて、心のこもったお礼状を書いてみてくださいね。
教育実習のお礼状の書き方の例文!担任の先生に向けて書く文章
実際に指導を受けた担任の先生には、より具体的なエピソードを交えて感謝の気持ちを伝えましょう。
授業準備の進め方や、生徒たちとの接し方など、先生の指導がどのように役立ったかを述べると、より心のこもったお礼状になります。
担任の先生宛のお礼状 例文
拝啓
○○の候、先生におかれましては、お忙しい毎日をお過ごしのことと存じます。
このたびの教育実習では、先生のご指導のもと、貴重な学びの機会をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
初めての授業では、緊張のあまり思うように話せず、不安な気持ちでいっぱいでした。
しかし、先生が温かく見守り、適切なアドバイスをくださったおかげで、少しずつ自信を持つことができました。
また、生徒一人ひとりに寄り添い、個性を大切にしながら指導される先生の姿を拝見し、改めて教育の奥深さを実感しました。
この経験を生かし、今後も努力を重ね、よりよい教師になれるよう精進してまいります。
短い間でしたが、大変お世話になり、本当にありがとうございました。
敬具
○○大学 ○○学部 ○○ ○○(氏名)
教育実習のお礼状の書き方例文!校長先生に向けて書く文章
教育実習を受け入れてくださった学校の代表者である校長先生には、まず「教育実習の機会を与えてくださったことへの感謝」をしっかりと伝えることが大切です。
また、実習を通じて得た学びや感じたことを具体的に書くことで、より気持ちが伝わるお礼状になります。
さらに、「今後の目標」や「この経験をどう生かしていきたいか」について触れると、意欲や熱意が伝わる手紙になります。
校長先生宛のお礼状 例文
拝啓
○○の候、校長先生におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
このたびは、貴校にて教育実習の機会をいただき、誠にありがとうございました。
校長先生をはじめ、先生方や生徒の皆さんと過ごした○週間は、私にとってかけがえのない経験となりました。
実習期間中は、授業の準備や実践を通じて、教育の大切さを改めて実感しました。
また、校長先生からの温かいお言葉や励ましのお言葉に支えられ、充実した日々を過ごすことができました。
生徒たちが一生懸命に学ぶ姿や、先生方が熱意をもって指導される姿を目の当たりにし、教育の現場で働くことの意義を強く感じました。
今回の経験を糧に、これからも学びを深め、よりよい教育者になれるよう努力を重ねてまいります。
改めて、実習生として温かく迎えてくださったことに、心より感謝申し上げます。
末筆ながら、貴校のさらなる発展と、校長先生のご健康をお祈り申し上げます。
敬具
○○大学 ○○学部 ○○ ○○(氏名)
教育実習のお礼状の生徒向けの書き方!実際の例文もチェック
生徒たちへのお礼状は、できるだけわかりやすい言葉で書くことが大切です。
また、実習中の思い出や、生徒たちから学んだことを交えながら感謝を伝えましょう。
生徒宛のお礼状 例文(小学生向け)①
○○小学校 ○年○組のみなさんへ
こんにちは!○○先生です。
○週間、みんなと一緒に過ごすことができて、とても楽しかったです。
最初はとても緊張していたけれど、みんなが元気にあいさつをしてくれたり、授業を一生懸命聞いてくれたりしたおかげで、すぐに安心できました。
休み時間に一緒に遊んだことや、給食を食べながらお話ししたことも、とても楽しい思い出です。
みんなの笑顔を見ていると、先生ももっと頑張ろうという気持ちになりました。
これからも勉強や運動をがんばってくださいね!
先生も、みんなに負けないようにがんばります。
本当にありがとうございました!
○○先生より
教育実習お礼状の書き方(生徒宛)例文②
皆さんへ
教育実習の間、皆さんと一緒に過ごした日々は、私にとって本当にかけがえのない時間になりました。
初めは緊張していましたが、皆さんが温かく迎えてくれたおかげで、毎日楽しく授業をすることができました。
皆さんの優しさや思いやりに触れるたびに、私は「先生になりたい」という気持ちがますます強くなりました。
授業中、皆さんが一生懸命話を聞いてくれたり、積極的に発言してくれたりしたことで、私自身も学ぶことがたくさんありました。
また、質問をしてくれたり、授業の準備を手伝ってくれたり、時には「先生、頑張って!」と励ましてくれたりと、皆さんの温かいサポートに何度も救われました。
本当にありがとうございました。
皆さんと過ごした時間を通して、一人ひとりの個性や素晴らしさを感じることができました。
勉強が得意な人、運動が得意な人、優しく友達を気遣う人、面白い話でみんなを笑顔にする人――それぞれが持っている魅力が光っていて、私は何度も感動しました。
皆さんはそれぞれの道を歩んでいくと思いますが、その素敵な個性を大切にしながら、これからも成長していってください。
この実習を通して、私にとって大切な宝物が増えました。
それは、皆さんと過ごした時間、そして、皆さんからもらったたくさんの思い出です。
この経験を胸に、私も夢に向かって努力し続けます。
これからも、皆さんが笑顔で充実した毎日を過ごせるよう願っています。
そして、自分の夢に向かって、努力を続けてくださいね。
いつまでも応援しています!
本当にありがとうございました。
小学校低学年の生徒向けの例文もあわせてチェック!
みんなへ
みんなと一緒に過ごした時間は、私にとってとても楽しく、忘れられない思い出になりました。
最初は少しドキドキしていたけれど、みんなが元気いっぱいに話しかけてくれたり、優しく接してくれたりしたおかげで、すぐに安心することができました。
授業では、みんなが一生懸命お話を聞いてくれたり、たくさん手を挙げてくれたりして、とても嬉しかったです。
みんなの自由な発想や、素直な意見に何度も驚かされました。
「なるほど! そんな考え方もあるんだ!」と、私自身も勉強になることがたくさんありました。
また、授業の準備を手伝ってくれたり、「先生、頑張って!」と励ましてくれたりしたこと、とても嬉しかったです。
みんなが一生懸命取り組んでくれたからこそ、私も楽しく授業をすることができました。
本当にありがとう!
みんなが元気いっぱいに遊んでいる姿や、友達と仲良くしている様子を見るたびに、「とっても素敵なクラスだなぁ」と思っていました。
みんなの優しさや思いやりの気持ちがあふれる教室で、一緒に過ごせたことを幸せに思います。
このお手紙を書いたのは、みんなに「ありがとう」の気持ちを伝えたかったからです。
短い間だったけれど、みんなと一緒に過ごせたこと、ずっと忘れません!
これからも、勉強や運動を頑張って、たくさんのことを学んでいってくださいね。
そして、大きくなっても、夢を持って、一歩ずつ前に進んでいってください。
私も、みんなのことをずっと応援しています!
また会える日を楽しみにしています。
本当にありがとうございました!
総括
いかがでしたでしょうか?
教育実習のお礼状を書く際は、感謝の気持ちをしっかり伝えることが何よりも大切です。
また、相手によって表現の仕方を少し変えることで、より気持ちが伝わりやすくなります。
生徒の皆さんへ向けたお礼状では、実習中の思い出や感謝の気持ちを具体的に書くと、より心がこもった手紙になります。
小学校低学年の子どもたちへ向けて書く場合は、できるだけ簡単な言葉を使い、温かみのある文章を意識するとよいでしょう。
お礼状を書き終えて、無事に渡すことができたら、少しホッとするかもしれませんね。
今回の例文を参考にしながら、自分なりの言葉で気持ちを伝えてみてください。
あなたの感謝の思いが、きっと相手にしっかり届くはずです!