教育実習の最後に差がつく！お礼状と封筒の基本・書き方マニュアル

教育実習が終わった後、お世話になった学校の先生方へ感謝の気持ちを伝えることは、実習生としての礼儀であり、社会人としての基本的なマナーでもあります。
その際に送るお礼状は、ただ手紙の内容に気をつけるだけでなく、封筒の選び方や宛名の書き方も重要なポイントとなります。

特に、手紙のマナーに関しては、細かい部分まで配慮することで、より良い印象を与えることができます。

どれほど丁寧に書かれた手紙であっても、封筒が適切でなかったり、宛名の書き方が誤っていたりすると、マナーを知らない印象を持たれてしまう可能性もあります。

そこで今回は、お礼状を送る際に適した封筒の選び方や、宛名の書き方について詳しく解説していきます。
基本的なマナーをしっかりと身につけ、感謝の気持ちを正しく伝えられるようにしましょう。

教育実習後のお礼状に適した封筒の選び方
便箋の選び方と正しい折り方
お礼状は直接渡しても大丈夫？
お礼状を送るタイミング
総括

教育実習後のお礼状に適した封筒の選び方

封筒の種類とサイズ

教育実習のお礼状を送る際には、一般的に白色の長形4号封筒を使用します。
このサイズは、B5サイズの便箋を三つ折りにしてちょうど入る大きさであり、ビジネスやフォーマルな手紙にもよく使われるものです。

封筒の色についても、白色を選ぶことで、清潔感やフォーマルな印象を与えることができます。

市販の封筒にはさまざまな種類がありますが、特に重要なのは、無地のシンプルなデザインの封筒を選ぶことです。
キャラクターが入っていたり、派手なデザインの封筒は、公式の場には適していません。
特に、学校の先生方に送る手紙であることを考えると、落ち着いたデザインの封筒を選ぶことが最も適切です。

二重封筒を使うべき理由

さらに、二重封筒を使用することで、より丁寧な印象を与えることができます。
二重封筒とは、内側にもう一枚封筒が重なった構造になっているもので、手紙の内容が透けるのを防ぐ役割があります。
特に、重要な書類や正式な手紙を送る際には、二重封筒が用いられることが一般的です。

また、二重封筒は「相手への敬意を示す意味合い」も持っています。

実習でお世話になった先生方へのお礼状は、単なる挨拶ではなく、「お世話になったことへの感謝」を表す大切な手紙です。
そのため、可能であれば、二重封筒を使用することをおすすめします。

最近では、100円ショップや文房具店などでも、白色の二重封筒を購入することができます。
予算の都合などで二重封筒が準備できない場合でも、白色の無地封筒を選ぶことで、適切な印象を保つことができます。

お礼状の宛名の書き方

宛名の書き方にも、正しいルールとマナーがあります。
表面と裏面、それぞれの記載方法を間違えないようにしましょう。

封筒の表面（宛名）の書き方

宛名の書き方には、いくつかのポイントがあります。

郵便番号は、封筒の左上に書く（省略せずに正確に記載する）。
住所は、郵便番号の下に、一文字下げて記載する。
学校名は正式名称で書き、住所よりも少し大きめの文字で記載する（例：「〇〇高等学校」）。
先生の名前は、学校名よりさらに大きく記載し、「先生」と敬称をつける。
担任の先生に送る場合は、クラス名も明記する（例：「三年二組担任 ○○ ○○先生」）。

このように、宛名の書き方にはルールがあるため、間違えないように注意しましょう。

封筒の裏面（差出人）の書き方

封筒の裏面には、自分の情報を正しく記載することが重要です。

自分の住所を郵便番号の下に、一文字下げて書く。
大学名・学部名を明記し、「教育実習生」であることを示す。
自分の氏名を大学名よりも少し大きめに記載する。
送付する日付を、封筒の左上に書く。
封をした後、蓋の境目に「〆」マークをつける（未開封であることを示すため）。

特に、「〆」マークを忘れてしまうと、封筒がきちんと閉じられているかどうかが分かりにくくなってしまいます。

小さなポイントですが、相手にきちんとした印象を与えるためにも、忘れずに記載しましょう。

便箋の選び方と正しい折り方

お礼状を書く際には、便箋の選び方にも気を配ることが大切です。
一般的に、白色のB5サイズの縦書き便箋が適しています。
無地や細い罫線入りの便箋が、どんな場面でも使いやすいでしょう。

封筒と便箋の色が異なると、統一感がなくなってしまうため、できるだけ同じ色を選ぶようにします。
また、便箋を封筒に入れる際には、三つ折りにするのが基本です。

文章の最初の部分が開封後にすぐ読めるよう、封筒の開口部に近い側に手紙の表面を向けて入れると良いでしょう。

お礼状は直接渡しても大丈夫？

実習後に実習先を訪問する予定がある場合は、直接手渡しするのもひとつの方法です。

さて、直接手渡しで手紙を渡す際には、ちょっとしたエチケットが求められます。例えば、お花を贈る時には相手の好みを考慮するのと同様、封筒の表記にも気を配る必要があります。

具体的には、封筒の表面には教育機関の名称と先生の氏名を記し、住所の記載は省略します。一方、裏面には自分の名前と所属（大学名、学部名）を忘れずに書き加え、手渡し予定日も左上に記すと親切です。

お礼状を送るタイミング

お礼状は、できるだけ実習終了後1週間以内に送るのが理想的です。

通常2週間以内には届けるようにすることが望ましいです。

まるで友人の誕生日プレゼントを遅れてしまったときのように、「お礼の言葉が遅れてしまい、申し訳ありません」と謝罪を添えることで、相手に対する思いやりを示すことができます。また、失礼のない対応ができます。

総括

項目	詳細
封筒の種類	白色の長形4号封筒を使用するのが一般的。二重封筒を選ぶとより丁寧な印象に。
封筒の表面	住所は一字下げて記載。学校名・先生の氏名を大きめに書く。
封筒の裏面	大学名・学部名を記載し、送付日と「〆」マークを忘れずに。
便箋の選び方	白のB5サイズの縦書き便箋を使用する。
送付のタイミング	実習終了後、1週間以内が理想。遅くなった場合は謝罪の一文を入れる。